「漢書」のなかに「百聞は一見に如かず」という言葉があります。この言葉の意味は広く知られているので、改めて説明する必要はないと思います。すなわち、百回聞くよりも自分で1回見た方が確実だという意味です。
我々の身の回りには情報があふれています。そうした情報の中には、不確実な情報や悪意に満ちた情報もあります。そうしたあふれる情報の中から、いかにして正確な情報を抽出し、どのように解釈するかが重要です。
経験に基づく情報獲得は、最も印象的な情報・知識として体の中に深く浸み込んでいきます。皆さんには大学時代に多くの良い経験を積み上げてほしいと思います。失敗を恐れずに(恥ずかしがらずに)何事にも積極的に参加してほしいと思います。例えば、ゼミの時間に自分の意見を発表する、インターンシップに参加する、同好会やクラブ活動に参加するなどです。このような積極的な関わりが、皆さんの中に「百聞」によっては得られないような良質の知識を蓄積させるでしょう。
経済学部はここ10年間のうちに観光政策学科の創設・職業会計人コースの創設(学部)、そして医療福祉経営コースの創設・公共管理コースの創設(大学院)に取組んできました。これからも変化する時代の要求に合わせて改革に取り組んでいきたいと考えています。
山口大学は2015年に創立200周年を迎えます。皆さんの学生生活が良い経験の積み重ねによって豊かなものになることを希望します。