トピックス

3ゼミ合同で日立物流イオン関西NDCを訪問調査(10/09/28)


 武居ゼミ、中田ゼミ、河野ゼミの三ゼミは、9月28日(火)に合同で、京都府大山崎にある日立物流イオン関西NDCを見学してきました。この企画は日立物流名誉相談役山本博巳様(鳳陽会理事長、山口大学理事)のお骨折りによって実現したものです。
 このセンターはイオンの「動きが遅い商品」の全国的センターで、また関西地区のイオングループ各店舗に向けたシステム物流が行われており、運送・配送だけでなく商品の保管や在庫管理など、多くの重要な役割を担っています。イオンの商品だけを扱っているのですが、実際の運営は日立物流によって担われています。
 今回のセンター見学では、通常では見学することのできないセンターの内部を見ることができ、大変貴重な経験ができました。物流センターで行われていることは、単にダンボールに詰め込みトラックで運ぶということだけではないことがよく理解出来ました。お店で並んでいる商品がどのようにして仕分けられ、お店に届くのか、また、在庫はどのような形で管理されているのか、ということを実際に目で見て学ぶことができました。全長10kmに及ぶベルトコンベアと仕分けの為のソーターには圧倒されました。また重要なのは、この様な仕事をするための効率的なシステムを作ることだということがよく分かりました。
 見学中も丁寧な説明をして頂き、私たちからの質問にも快く答えてくださいました。とても良い勉強になり、充実した1日を過ごすことができました。このような貴重な機会を与えて頂きありがとうございました。山本博巳様、竹川正之様(取締役監査委員長)、寺田和樹様(西日本営業本部長)、大浦隆司様(事業企画部長)、それに案内して下さった日立物流の皆様にお礼申し上げます。
(石田友紀子)


同窓会鳳陽会による寄附講座が全日程終了(10/07/23)
 山本鳳陽会理事長様の熱い御発案により、4月より開講した特殊講義(鳳陽会寄附講座)ですが、無事、終了致しました。
 開講にあたりまして、山本鳳陽会理事長様、本部の山本事務局長様、東京支部の中村事務局長様を始め、皆々様の御協力に厚く御礼申し上げます。
 また、講師の先生方におかれましては、後輩のために、様々な方面から貴重なご体験をお話いただきまして、誠に有り難うございました。現代の企業が直面する諸課題について、最先端・最前線のご講義を拝聴することができました。
お陰様で、毎回、第一大講義室があふれんばかりの盛況となりました。
 学生の皆さんには、この鳳陽会寄附講座で学んだことを、今後、積極的に活用していってもらいたいと願っています。


(経済学部 武居)


「観光資源と観光アトラクション」の講義を開催(10/06/23)
-観光政策学科プロジェクト演習 尾家建生教授を迎えて-
 山口大学経済学部観光政策学科では観光関連企業および行政機関等と連携して、観光関連の実践的な研修を含むプロジェクト演習1(2年生必修)を行っています。2010年6月23日のプロジェクト演習1では、大阪観光大学観光学部尾家建生教授をお招きし、「観光資源と観光アトラクション」についての講義を行っていただきました。観光資源論の歴史過程や観光資源と観光アトラクションを考える事例等、大変興味深い内容の講義となりました。観光関連の実践的な研修を目前に控えた学生にとって、観光産業をめぐる重要な知識を得る貴重な講義となりました。


【講師の略歴】
 尾家建生教授は山口大学文理学部理学科卒業後、近畿日本ツーリスト株式会社に入社し、海外添乗業務、海外団体旅行の手配、航空機座席・ホテルの仕入れ、商品企画、販売促進の業務、さらには支店でメディア販売と団体旅行営業を経験、そののち営業本部で課長・部長として支店への販売促進、販売管理を行い、関連会社の取締役西日本事業部長を勤めるなど旅行業において大変豊富なご経験をお持ちです。現職は大阪観光大学観光学部教授です。
尾家建生教授


(経済学部観光政策学科 朝日)


テレビ会議により世界銀行パブリックセミナーに参加(10/05/24)


 山口大学では従来から世界銀行と連携して、各種の国際活動を行っています。2008年12月に本学で開催した「エイズ・アウェアネス・ジャズ・コンサート」もその一つですが、経済学部では世界銀行が開催する各種のセミナーや講演会に、TV会議システムを通して参加する活動も、4年前から継続しています。

 今回は5月13日(木)に世界銀行東京事務所で開催された世界銀行・パブリックセミナー「2010年春の合同開発委員会報告:ポスト危機時代の世銀のあり方」に、経済学部のTV会議システムを使い経済学部の学生2名と教員4名が参加しました。このTV会議セミナーには山口大学のほか、大阪大学、神戸大学、広島大学、JICAパリ事務所も参加しました。
 世銀グループとIMFは毎年春と秋に、世界銀行・IMF合同開発委員会を開催しています。この会議は、G7を含む先進国・途上国の24カ国の財務大臣、開発担当大臣等が一堂に会し、途上国への開発援助に関するその時々の重要なトピックについて議論し、世銀・IMFの総務会に勧告を行うグローバルかつハイレベルな会合です。
 今年の春の合同会議(4月25日)では、昨年10月の開発委員会以降、世界的金融危機後の世銀のあり方について、特にガバナンスおよび業務の改革、投票権(ボイス)改革、および資本基盤という視点から議論を行なってきました。今回の開発委員会により、2002年以降行われてきた途上国の発言権を47%に引き上げる為の加盟国間における投票権の調整を含め、増資、投票権の見直しなど大きな成果が得られました。

 今回のパブリックセミナーでは、2006年から2010年春まで日本人として初めて同合同開発委員会の事務局長としてアジェンダ設定やコミュニケ取りまとめ等に奔走された元世界銀行・IMF合同開発委員会事務局長で現在国際協力機構理事の小寺清(こでらきよし)氏がスピーカーとして、同委員会の成果および開発援助の潮流についての報告をされました。当日は投票権の見直しの影響やミレニアム開発目標(MDGs)の達成見込みなどについての質疑応答も活発で、午後4時から1時間半の予定時間を超える盛況なセミナーでした。
 TV会議システムでは、同時通訳の英語が流れるため、学生にとっては、英語の理解力の問題と内容的にも専門性が高いことや関連知識が不足していたことで、理解に窮していた点は少なからずありましたが、国際感覚を醸成していく意味では良い刺激になったのではないでしょうか。参加した職業会計人コース4年の石橋和哉君は、「今回のセミナーは、第一線で活躍される小寺先生の報告に接することができる貴重な機会でした。内容的には世界銀行の活動など、会計学を専攻する私にとって馴染みの薄い分野でしたが、非常に興味深かったです。また英語によるプレゼン、ディスカッションの雰囲気に触れることができた点も良かったと思います。」と感想を述べています。
報告終了後の質疑応答では、本学からも経済学部十郎教授が、「投票権の見直しにより中国の出資比率が大きくなり、中国の発言権が強まることに対する国際社会の懸念はないのか。もしあるとすれば、どのような対策を今後取るつもりでいるのか」と質問し、小寺理事は「日本にも同じような時代があったことを考えれば、それほどの脅威とは考えていない」と回答されました。

 今後もこうしたセミナーに積極的に参加し、教職員の方に国際関係の事項に関心を持って頂く機会が増えればと考えています。

(経済学部 十郎)


鳳陽会寄附講座はじまる(10/04/09)
 今年度、「鳳陽会」の全面的な支援の下で、「現代企業経営と期待するビジネスピープル」と題する特殊講義が開講されることになりました。講師の先生は全て経済学部の卒業生です。目的は学生が生きた企業経営の現実を学ぶこと、そして社会と企業の関わり合い、大学と企業の関係などを実際の経験から話してもらうことです。企業が求める学生像などのテーマも含まれていますので、就職活動をする上でも得られることは多いと思われます。(経済学部長 河野眞治)

この寄附講座は全15回にわたり開講されます。

第1回:松田 洋氏((株)日工タナカエンジニアリング代表取締役社長)

山本博巳氏(鳳陽会理事長)




平成21年度経済学部学部長表彰式と卒業記念パーティーの様子(10/03/23)


学長表彰・学部長表彰の授与に続き,卒業記念パーティが催されました。



卒業記念パーティの様子。




山口大学経済学会 第3回定例研究会開催(10/01/27)


 去る1月27日(水)に東亜経済研究所2階・閲覧室にて、山口大学経済学会第3回定例研究会が開催されました。今回の研究会では、本年度、野村淳一先生(経済学科)とマルク・レール先生(観光政策学科)のお二人に研究報告を行なっていただきました。
 野村先生からは「山口県4地域間産業連関表を用いた周遊観光が及ぼす経済効果」との論題で、またレール先生からは「新聞レイアウトの国際比較」との論題で最新の研究内容が報告され、参加者とのあいだで熱のこもった議論が交わされました。
 山口大学経済学会の今年度の定例研究会は、今回で最後となります。新年度もまた多くの経済学部教員による最新の研究報告が企画されています。今後ともご参加のほどよろしくお願いします。



河野ゼミの中国訪問(09/11/30)
-中国における日本企業子会社の経営活動に関する調査を行って-


 私たち河野ゼミでは、11月30日(日)から12月3日(木)の五日間、日中学術交流基金を利用して、中国の北京市と天津市に行ってきました。ゼミ生のほとんどが初めての海外だったということもあり、みんなは大変緊張している感じでした。 1日目は、ほとんどが移動でした。移動中のバスから見た北京の街は、僕が想像していたものとはまったく違っていました。街中に何軒もの高層ビルが建っており、道も日本と同じくらい綺麗に整備されており、大変驚きました。

 2日目は、午前中に富士通テン株式会社の子会社である天津富士通天電子有限公司に、午後にトヨタ自動車の子会社である天津一汽豊田自動車有限公司を訪問しました。午前中に訪問した天津富士通は、カーナビなどの精密機械を製造している会社です。この会社では主に、中国と日本との労働習慣の相違点やカーナビ販売時における市場戦略といった質問を行いました。また、工場の方も見学させていただき、どのように生産の方を おこなっているのかといったような点で大変勉強になりました

天津富士通天

 午後は、天津トヨタを訪問しました。この会社は「カローラ」や「クラウン」など6種類の乗用車を生産している会社です。この会社では、主にトヨタ生産方式についての質問の方を行いました。僕自身、出発前にトヨタ生産方式についてはよく勉強していったのですが、なんとなくのイメージしかもっていませんでした。しかし、実際に中の工場を見てみると、このシステムが効率よくできるようになっており、再びこのシステムに感心しました。
 実際にラインなどを見せてもらい、トヨタ生産方式のことについて詳しく理解することが出来ました。

天津トヨタのロビーで説明を受ける

天津トヨタの工場の様子

天津トヨタにて記念撮影

 三日目は、午前中にサンヨー食品と資本提携をしている康師傅控股有限公司に、午後には天津市内にある南海大学を訪問しました。午前中に訪問した康師傅は、主にインスタント食品や飲料を生産しており、インスタント食品は中国でシェア一位であるなど、中国の中でも大きな会社です。この会社では、主に労働関係や食品の衛生面の対策などを質問しました。食品関係のことは、授業でもなかなかやらないこともあり僕自身は大変新鮮な感じがしました。工場の見学もしたのですが、驚いたことにほとんどの作業をロボットがしており、しかも、そのロボット(機械)は日本にはないものもあり、さすが中国だと強く思いました。

康師傅控股有限公司

康師傅に展示されている自社製品

南海大学


 午後は、南海大学を訪問しました。ここでは、実際の講義という形式で授業の方をしてもらいました。講義の内容は、海外直接投資(FDI)についてでした。通訳が必要な授業だったということもあり、すべてを聞くのは難しかったのですが、大変面白い話をきけて大変勉強になりました。
 四日目は、自由時間ということもあり、中国の明から清の時代の皇帝の住まいだった故宮と天安門広場を訪れました。また、早朝に中国の国旗掲揚式のようなものも見て、文化の違いというものを大きく感じました。

 この5日間の研修を経て、もちろん多国籍企業についてより詳しく勉強できたのと同時に、今まで日本で当たり前だと思っていたことが、中国では当たり前ではないといったような文化の違いを強く感じた研修でした。
経済学部国際経済学科2年 西川直明



-第18回東アジア国際シンポジウム-
経済学研究科企業経営専攻医療・福祉経営コース新設記念プログラム
「自治体病院改革」シンポジウム


 今回のシンポジウムは、様々な経営課題に直面している自治体病院における実質的な生き残り戦略を見出すためのシンポジウムとして企画したものです。  1日目の11月27日には山口県立大学理事長(学長)の江里健輔氏が基調講演を、社会福祉法人恩賜財団済生会理事長の炭谷茂氏が特別講演を、そして、医療ジャーナリストの杉元順子氏が招待講演を行いました。

 また、翌日11月28日のパネルディスカッションでは、パネラーとして美祢市長の村田弘司氏、山陽小野田市の病院事業管理者の河合伸也氏、周南市立新南陽市民病院名誉院長の小田裕胤氏に改革に取り組む各自治体病院の現状についてご報告いただいた後、山口県地域振興部市町課長の木村進氏には行政の立場から、藤井大司郎経済学部長には財政の立場からコメントをいただくなど、参考となる大変有意義な意見交換が出来ました。

 開催両日ともに立ち見が出るほど大変な盛況で、会場は溢れんばかりの熱気に包まれました。その反響は極めて大きく、「この勢いを止めることなく、山口から情報発信をし続けて下さい。」「すぐにでも医療・福祉関係NPO法人を立ち上げてはいかがでしょう」といった建設的な意見が数多く寄せられました。
 安全安心の医療の確立のため今後もこの山口より情報発信を続けていきたいと切に願っています。
シンポジウムプロデューサー 羽生正宗(経済学部教授)





「経済学部教育講演会」を開催(10/29)
 平成21年10月29日、鳳陽会理事長であり日立物流前社長・現名誉相談役の山本博巳先生をお招きして「物流の新しい潮流―システム物流の先駆けとしてー」という演題で教育講演会を開催した。


 山本理事長の経営者としての豊富なご体験をもとに、100年に一度という世界的不況の中にあって、日立物流では、従来の日立グループのディストリビューター機能から脱却して、サードパーティーロジスティクスという革新的な仕組みを取り入れることによって、6年連続増収増益を遂げている状況をご説明いただいた。
 学生達は、京都〜新大阪間の新幹線の車内から見える日立物流・物流センター(イオンとのパートナーシップ)内部のソーターのスライド等写真・図表を交えたお話に魅了されていた。これによって、学生達は現実の企業活動の一端を理解したことであろう。
 今後、ますますこのような機会が増えることを期待したい。
(経済学部経営学科教授 武居)





平成21年度経済学研究科秋期入学式の様子(10/01)


 平成21年10月1日(木),経済学部において大学院経済学研究科経済学専攻公共管理コースの秋季入学式が挙行され,バングラデシュから3名の留学生を迎えました。



オープンキャンパス開催(08/06)


 山口大学のオープンキャンパスが,6日(木)に吉田キャンパスで開催されました。経済学部では,午前中に学部及び学科紹介,午後からはミニ講義や何でも相談コーナーを実施し,高校生を中心に多くの参加者で賑わいました。


 学科紹介では,今回初めての試みとして,各学科に所属する学生に学科の特徴や経済学部の魅力などを語ってもらい,参加した高校生たちは将来のキャンパスライフに夢をふくらませていました。なお,用意した講義室が満席となってしまったため,一部立ち見をお願いすることとなりました。ご迷惑をお掛けした皆様には,深くお詫び申し上げます。


 ミニ講義は5学科+職業会計人コースに分かれ,参加者それぞれが興味のある学科や分野について,メモを取りながら熱心に聴講していました。また,同時に開設された何でも相談コーナーにも多くの方が訪れ,多種多様な質問が寄せられました。


 参加した高校生諸君が,このオープンキャンパスをきっかけに,大きな志を抱いて山口大学経済学部に入学してくることを期待しています。たくさんのご参加ありがとうございました。



第8回アジア消費者と家庭経済国際学術学会開催(07/2-4)
The Eighth Biennial Conference of Asian Consumer and Family
Economics Association (ACFEA)


 7月2日−7月4日、山口市内にて第8回会議が盛大に開催されました。アメリカ、中国、日本、韓国、マレーシア、タイ、インド、台湾、香港など9カ国から大学教授や院生、政府の経済政策、消費者行政担当の専門家などが参加し、87編の学術論文が発表され、アジア諸国、地域における消費経済、消費者行動、消費者保護、家庭経済などについて、理論的、実証的、経済学、経営学、法律など、幅広くの研究視点から学術研究が行われ、論述が展開されました。
 また、世界的に著名な学者Dr.チャールズ・堀岡教授(大阪大学社会経済学研究所)とDr. Peter Tufano教授(ハーバード大学・ビジネス・スクール上級院長)などによる学術水準の高い基調講演は内外に好評が得られました。
 2008年秋以来の米国発金融危機によって、アジア諸国における経済、経営、消費生活は大きな影響を受けている、このような経済環境の中、この学術会議開催は、マクロ経済、ミクロ経済の研究分野における学際的な貢献、ならびにアジア諸国の金融危機からの復興、発展にも大いに役に立つ国際学術学会となりました。

 過去7回の学術会議はアメリカ、中国、韓国、マレーシア、台湾などの各国、地域で開催されてきましたが、日本での開催は今回が初めてとなります。多くの参加者は初の日本訪問で、山口大学、山口の歴史、文化などに接し、日本に対する親近感を持つようになったと語っていました。
(実行委員長 経済学部教授 李 海峰)



山口大学経済学会 第1回定例研究会開催(07/22)


 去る7月22日(水)に東亜経済研究所2階・閲覧室にて、山口大学経済学会第1回定例研究会が開催されました。今回の研究会では、本年度、経済学部に着任されたの石川耕三先生(国際経済学科)と角田由佳先生(経済学科)のお二人に研究報告を行なっていただきました。
 石川先生からは「インドネシアにおける金融規制改革とグローバリゼーション――1980〜2000年代」との論題で、また角田先生からは「日本の医療保障政策と看護の経済問題」との論題で最新の研究内容が報告され、参加者とのあいだで熱のこもった議論が交わされました。
 次回第2回定例研究会は、10月28日(水)に観光政策学科の朝水宗彦先生と経済法学科の梶原健佑先生にご報告いただく予定です。
石川耕三先生(国際経済学科)


角田由佳先生(経済学科)



「国際協力論」特別授業(05/27)
「日本の外交と途上国支援〜政策と実施の現場から〜」


 経済学部で開講されている「国際協力論」(今津武教授担当)は、毎年外務省や国際協力機構(JICA)から招いた講師による特別授業を組み込んだユニークな授業です。世界の現状や国際協力に関する数少ない授業の一つで、公開講座として社会人にも開放されており、人気を集めています。
 今回は、5月27日に外務省国際協力局山田彰参事官をお迎えして、「日本の外交と途上国支援〜政策と実施の現場から〜」と題する特別授業を実施しました(当日受講者は社会人、交換留学生を含め約250名)。これは外務省の「ODA出前講座」(ODA(政府開発援助)について国民の理解を深めるため外務省職員を高校、大学、大学院、地方自治体、国際協力NGO、商工会議所などに派遣し、ODAや国際協力全般について話しをするプログラム)として協力いただいたものです。
 山田参事官は最初に「ODAとは何か」について簡単に説明され、日本が途上国援助を行うことの意味、援助の基本理念について話された。それに続いてODAと外交との関係を分かり易く話された。

山田彰参事官(外務省国際協力局)

 授業の後半は、2004年から2006年の間在勤された在イラク大使館での経験を中心に、イラク復興支援における具体的な日本の取り組み、そうした支援実施上の困難さなどを、現地での貴重な写真を数多く使用して話された。そのお話や写真からは、テロの脅威、そうした危険の下でも遂行しなければならない外交官の任務などが、実際に体験したことによる極めて重みのある言葉で私たちに伝わってきた。特に、イラクでの任務中にテロのために亡くなられた、同期入省で友人であった奥参事官への思いなどは、外交官の枠を越えた人間同士の絆を感じさせるものであった。
山田参事官は授業後には、約1時間有志の学生14名との意見交換に応じて下さった。そこでは授業の内容とは一転し、海外で人気の高い日本のアニメ、漫画を外交ツールとして活用しようとするポップ・カルチャー外交につき、在スペイン大使館での体験を交え楽しく話され、学生達の質問に答えてくださった。
 外交の最前線で活躍される外務省高官から直接話を聞くことは、学生にとっては日頃経験することの出来ない極めて貴重な授業であったと思われます。この授業を契機に、学生が日本の外交や世界の現実に少しでも関心を持つようになることが期待されます。
 「国際協力論」では、今後もJICA職員、青年海外協力隊員や技術協力専門家経験者を講師に招き、興味ある授業を行う計画です。


この事業については外務省HPにも掲載されています。

◇◆◇

学生のコメントを以下にご紹介します。

 国際協力における日本の立場・方向性がよく分かりました。厳しい状況の中での支援は、本当に想像を超えるもので、一つ一つ解決してゆく積み重ねがイラク国民の幸せにつながってゆくと感じました。自分に何ができるのか・・・という気持ちをどんなときでも持ち続け、実行できる様にしたいと強く感じました。
 日本はこんなにODAも活発で世界のために沢山のことをしているのに、それが素直に受け入れられていない感じがします。もっと高く評価されるべきなのに、なぜか割り引かれている様なのは、何が問題なのか?
 国際社会の平和と発展に貢献する上で、軍事的支援の制限が厳しい日本にとって、ODAは非常に重要なものだと思う。しかし、私を含め国民の大半は、ODAの具体的な活動をよく知っていない。国民の税金なのだからODAの状況についてもっと関心を持つべきだろう。
 「開発援助」と聞いても漠然としたイメージしか持っていなかったが、今日の授業で援助の内容も多岐にわたり、それぞれ様々な問題があるのだと感じた。他国への開発援助によって、国際社会の平和と発展という地球益の実現が可能になればいいと思った。
 援助する国とされる国のパートナーシップやオーナーシップというお話がとても印象に残った。そのような意識を持って協力してゆくことが大切であると感じると共に、そうした関係のためにはお互いに愛される関係でなければならないと思った。
 援助は与えるだけで何の見返りもない活動と考えていたが、今日の話を聞いて、与えることや協力する事で、日本の評価を高め、相手の国との友好関係を築くなど、日本にとって様々なプラスがあることを知った。
 私たちの知らないところで、危険と隣り合わせでありながら着実に支援をおこなっていることが、実際の体験を通した話を聞くことで良く理解できた。復興支援に対しては様々な意見があるが、何もしないでただ見ているだけではいけないと思った。
 いったい何が現地の人に喜ばれる支援なのか、実際にどのような活動が行われ、どのような人々が参加したのか等、知らないことばかりでした。生の声はインパクトが大きく、写真もあって分かりやすい授業でした。
 現場で苦労と努力、活躍を重ねた方の言葉には重みと説得力が感じられた(今津:類似するコメント多数)。日本人の多くが「祈って誰かに任せていれば平和に暮らせる」と信じていると思います。山田参事官は「世論も変わってきている」と話されましたが、自分も含めて日本人は変わっていないと思います。山田参事官の様に行動をしないと、意見を持たないのと同じなのだと思います。
 外交の最前線におられる方の話を聞くことが出来、とても貴重な体験をすることができた。日本にいてはイラクの話はどこか違う世界の話で、そのことについて議論することに意味はあるのかと感じていました。しかし、今日気付かされたのは、問題をリアルにとらえて、現場を知ることが大切だと言うことでした。
 日本のODAの目的や、イラク復興支援に尽力したと言うことはよく分かった。しかし、戦争が起こってからではなく、戦争を止めるための努力をしたのか、戦争を止める方法はなかったのか、といった疑問が残りました。戦争で破壊された地域を、日本が復興するというのでは、堂々巡りの感じがします。
 「日本の経済状況が悪い中で、海外への支援は必要ない」と考えていたが、写真などで支援の必要性やイラクの現状を知ることができた。支援がどのように役立っているのかを、メディアを通じてもっと国民に伝えれば、国民の理解が深まると感じた。
 日本は戦争しない国だから、援助という形で他国を助けるのは素晴らしいと思った。他の国から兵を派遣しないと批判されるかも知れませんが、日本はこのやり方を変えるべきではないと思います。
 2003年頃、イラクを巡って世界がざわついていたのは、今も覚えています。日本は戦闘行為には参加せず、人道支援や復興支援を行うことを選んだのは良かったと思います。インフラ整備事業等、武器を持たずとも日本の自衛隊は大きな貢献をしたと思います。「イラク国民は自分たちを助けてくれるなら、それが軍人であろうと何だろうとかまわないと思っていたはず」と話されましたが、その通りであったろうと思います。形にこだわらず、罪もないのに被害を受けた人々を救うことが一番の目的だから。ただ、外交官殺害や自爆テロなどの被害があったことも忘れてはならないと思う。危険と隣り合わせの現場で働く人々の安全性も考える必要があると思う。世界から戦争や争いがなくなるまで、世界全体で協力し取り組んでいかなければならないと思う。
 日本の外交において、自分たちだけの「平和を願う」のでなく、平和構築支援として紛争地に出向き「作る平和」を目指すという話を聞き、自国のみでなく世界規模で物事を考えていく重要性を感じた。私にもできることから協力してゆきたいと思いました。
 ただ「祈るだけの平和」から、日本が実際にできることをやるという「作る平和」について話されたが、やはり思っているだけでは何もならない、行動に移し自分のできることをやるのが重要だと思う。
 日本は「祈る平和」から「作る平和へ」ということであったが、更に進めて人道支援の推進の中で「世界を先導する平和」を目指すことが重要である。ケースによっては人道支援の観点から、治安維持への支援、協力も必要ではないか。


成績優秀者に上田鳳陽賞(04/30)


 2年生〜4年生より各6名,合計18名の成績優秀者への上田鳳陽賞が授されました。





平成21年度新入生オリエンテーション(04/06)


経済学部新入生オリエンテーションが行われました。




平成20年度経済学部学部長表彰式と卒業記念パーティーの様子(03/24)


学長表彰者4名及び学部長表彰者6名が表彰されました。



表彰に続き卒業記念パーティが催されました。




「経済学部学術講演会」を開催(11/14)
 経済学部は、11月14日(金)C201教室において、セントラルフロリダ大学ローゼン・ホスピタリティ経営学部准教授の原忠之先生をお招きして、『何故、維新はまた山口から始まるのか−世界と我国の観光研究』という題目で、平成20年度「山口大学経済学部学術講演会」を開催した。


 藤井学部長の挨拶並びに河村教授の講師紹介の後、原先生の講演があり、まず、世界の観光研究状況を説明され、現在、世界の主な「プレーヤー」の中には、日本人の学者が極めて少ないと指摘された。次に、アメリカの立場から、「観光学」と「ホスピタリティ経営」の相対的な位置付けを紹介され、また、「SWOT分析」に基づいて、山口大学経済学部観光政策学科の特性を生かした「研究活動」と「教育活動」について提案された。研究の側面では、経済の視点から観光を社会科学として、世界に向けて学術研究成果を発信する必要があると指摘された。教育の側面では、経済学部全体の強みを利用しながら、「経営」の観点を重視し、並びに産業界の意見を参考にしたカリキュラムを強化して、産業界へレベルの高い人材を安定供給することを勧められた。
 この講演会には、教員や学生など合わせて約120名が参加し、観光政策学科を有する経済学部にとって大変有意義な学術講演会となった。
(経済学部観光政策学科教授 マルク・レール)





バングラデシュより財務省経済関係局次官補と教育省課長が来訪(11/11)
 人材育成支援無償(JDS)事業で,経済学研究科の公共管理コースに留学生を受け入れている関係で,モニタリングミッションの一環として,11月11日にバングラデシュ共和国より2名(財務省経済関係局次官補,教育省大学課課長)の政府高官の方が経済学部を訪問されました。
 研究科長への表敬訪問,授業見学,指導教員との面談,留学生との懇談等を行い,国際交流会館を見学され,留学生の生活の理解を深められらました。


MD. MOSHARRAF HOSSAIN BHUIYAN氏
(財務省経済関係局次官補)
NAHAREEN CHOUDHURY氏
(教育省大学課課長)



“Stand Up Take Action in Yamadai”(10/17)
〜参加者102名で大成功!〜

貧困の根絶と「ミレニアム開発目標(MDGs)」達成のために、
ここ山口から世界へ向けてactionを起こそう!

 開発途上国の「貧困」は今も深刻な状況にあります。「貧困の撲滅」は世界の主要課題であり、2000年の国連サミットにおいて採択された「ミレニアム開発目標」でも、1日1$以下で生活する絶対貧困者の半減が第1の目標として掲げられています。
 世界の貧困撲滅の目標をより多くの人々に理解してもらい、全世界がこの目標に真摯に取り組むことを訴えるために、国連は毎年10月17日を「世界貧困デー」と定め、世界各国で“Stand Up Take Action”のイベントが開催されます。
※詳しくはこちらをご参照下さい(国連東京事務所)

 山口大学では昨年7名の有志がこのイベントに参加しましたが、今年は大学全体、さらには地域の人々にも呼びかけ、山口発で「世界の貧困撲滅」の声を上げたいと、10月17日午後6時から山口大学会館で”Stand up Take Action in Yamadai”が開催されました。

このイベントを企画・主催したのは国際協力研究サークル「YICA」(会長:経済学部4年渡辺麻里子さん)で、メンバーの研究発表(フェア・トレードについて)やバングラデシュの視察報告、医学部学生のサークル「国際医療研究会」メンバーによるインド視察報告に加えて、青年海外協力隊の経験を、山口市の田邊梨絵さん(派建国:ホンジュラス、職種:小学校教員)、防府市の黒田絵美さん(派建国:ブータン、職種:臨床検査技師)が、写真を交えながら報告してくださいました。
 最後は、YICAメンバーによるMDGs、そして世界の貧困に関するクイズを交えた分かり易い説明のあと、参加者全員がジェット風船を飛ばしながら、「貧困撲滅」の決意を込めて”Stand up”立ち上がりました。
 今回のイベントに関しては、事前に中国新聞、読売新聞に掲載され、山口放送(ラジオ)でも会長への電話インタビューが放送されました。また、メンバーが「どうもん商店街」でビラを配るなど努力の甲斐もあって、参加者は102名と念願の3桁を達成しました。このイベントの参加者は世界中で集計され、今年も昨年の参加者数を大きく上回り、ギネスブックに登録される予定です。

今年、日本各地からこのイベントに参加した339グループの報告は、こちらで見ることが出来ます。

(経済学部教授 今津 武)


JICA中国における研修

 山口大学では国際協力機構 中国国際センター(以下、JICA中国)との協力覚書に基づき、平成18年から同機構との協力授業「国際協力論」(担当教員:経済学部今津)を開講しています。本授業を通して国際協力に関心を持つ学生が増え、本年2月には「知るから始まる国際協力」をモットーとして、国際協力研究サークル[YICA](顧問・今津)が設立されました。
 YICAメンバーが「JICA事業やセンターの活動をより詳細に学ぶとともに、センター滞在中の研修生との交流を通じて途上国の現状を学ぶ」ことを目的として、9月24日〜25日(1泊2日)にJICA中国における研修合宿を行いました。
 JICA中国では、職員からの事業説明、施設見学の他、同センターで実施中の開発途上国からの研修員に対する講義に参加しました。国際協力事業に関心はあるが、自分たちからは遠い存在だと感じている学生は多いのですが、国際協力の現場に参加することによって、この距離感が少し縮まったかも知れません。 「まだまだ語学力や知識が不足していて、自分が国際協力の仕事に就くのは難しいとは思うが、大学院に進学することも含めて国際協力の現場に立つことに挑戦してみたい。」 と、決意を新たにした学生もいました。
 夜は中南米、南西アジアから日本に学びに来ている研修員と、食事をともにしながら交流の機会を楽しみました。言葉の壁を越えて、全員積極的に研修員の母国の情報を学ぼうと頑張っていました。このような経験が途上国を理解し、外国語を使うことになれて行く契機となるのだと思います。
 今回、研修プログラムを準備し研修・宿泊の場を提供下さったJICA中国、そして移動のためのバスの利用を許可下さった山口大学国際・社会連携チームに対し、参加者一同深く感謝いたします。

(経済学部教授 今津 武)


平成20年度経済学研究科秋期入学式の様子(10/01)
 平成20年10月1日(水),経済学部において大学院経済学研究科経済学専攻,公共管理コースの秋季入学式が執り行われ,バングラディシュより3名の入学者を迎えました。







グローバル・モニタリング・レポート(GMR)セミナーに参加(07/02)


 山口大学経済学部では、世界銀行のテレビ会議システムを利用した各種セミナー、講演会に昨年から参加するようになりましたが、7月2日には「グローバル・モニタリング・レポート(GMR)セミナー」に参加しました。 午後2時から3時30分まで世銀東京事務所と国内4大学をテレビ会議システムで結んだ今回のセミナーでは、毎年世銀が「ミレニアム開発目標(MDGs)」(注1参照)の達成度をまとめた「GMR」の主任執筆者Mr. Zia Qureshi(世界銀行上級アドバイザー)より、GMR2008の主要ポイントがパワー・ポイントを使用して簡潔に説明された。

 最初にMDGsのモニタリング指標について、1日1ドル以下で生活する人々の比率を半減するとの貧困目標を達成することがほぼ可能であるが、その他保健、教育といった社会開発の面での達成は極めて厳しい状況にあるといった全般的な概況が説明された。そのあと、2008年報告書の特別テーマである「環境の持続性」についてかなり詳細な説明があった。
 Mr. Zia Qureshiのプレゼンテーションのあと、東京会場の参加者、テレビ会議システムで接続された大学も参加した質疑が行われた。山口大学からも「貧困削減の目標達成が進む中、社会開発指標の改善が進まない理由は?」といった質問が出された。
 世銀のこの種セミナーの使用言語は英語であり通訳も入らないが、今回も数名の学生が参加し英語での説明を必死に理解しようと努力していた。こうした国際的な場に慣れることも英語上達の秘訣でもあるので、英語に自信のない皆さんも今後こうした機会があれば是非参加してください。
注1:ミレニアム開発目標(MDGs)とは
2000年9月、国連ミレニアム・サミット(147の国家元首を含み189加盟国代表)は、21世紀の国際社会の目標として「国連ミレニアム宣言」を採択した。この宣言に基づき、21世紀の国際社会が取り組むべき課題として、8つの課題、18の目標を定めたものがMDGsです。貧困、飢餓、保健衛生、教育、環境、男女格差といった項目について1990年の状況を、2015年までにどの程度改善するかの数字目標を設定している。


経済学部教授 今津 武


第3回JICA協力授業が終了(06/26)
〜JICA中国担当の授業に、JBIC塩口理事の授業も追加〜


 JICA中国国際センター(JICA中国)と山口大学経済学部、教育学部との包括連携協力覚書に基づき、2006年から開講されているJICA協力授業「国際協力論」(担当教員:今津、4月〜7月)のうち、5回のJICA中国担当授業が6月26日に終了しました。今回はこの5回の授業に加え、本年10月にJICAと統合する国際協力銀行(JBIC)の塩口哲朗理事による授業も実現し、国際協力事業を実際に担当する組織の方々から6回の授業(各回の内容は下表のとおり)を受けることが出来ました。
 なお、本授業の受講者数は毎回増加しており、今回は教育学部2名、理学部1名、韓国からの留学生5名、開放授業の社会人3名を含み、各回140名近くが受講しました。
講 義 内 容
担 当
日本の外交とODA 塩口 哲朗氏(JBIC理事)
国際協力機構(JICA)の歴史と役割 山崎 みさ氏(JICA中国)
技術協力の内容と課題 宿野部 雅美氏(JICA中国)
JICA国内事業とパートナー・シップ 辻野 博司氏(JICA中国)
国際協力の現場から 深田 三夫氏(山口大学農学部)
青年海外協力隊経験者からの活動報告 亀田 崇路氏(インドネシア協力隊員)

 マスメディアの発達により、私たちは日頃から多くの情報に接することが出来ます。海外での出来事もほぼリアルタイムで送られてきます。ただ、海外情報の多くは先進国のニュースが中心で、65億人を超える世界人口の80%が住む開発途上国・地域の情報は、自然災害や紛争、そして悲惨さを必要以上に強調した貧しい人々の姿です。ただ、今回の一連の授業では開発途上国支援に実際に関わっている講師の方々から、現地での経験も含め幅広い途上国の状況が報告されました。この授業からはいつも力強く、それぞれのやり方で生活し、そして私たちと同じように時には喜び歌い、悲しみ泣き、また怒りを爆発させる人々の姿が垣間見えたのではないかと感じています。

 塩口理事は外交官としての立場も踏まえ、政策的な視点から「なぜ援助するのか?」を問いかけられました。5月末の第4回東京アフリカ開発会議を前にアフリカにおける日本の援助の現実を、米国や中国との大使館の数、大使館職員や援助関係者の数の比較を用いて、分かり易く説明されました。学生からは、「アフリカにおける大使館の数、外交官の少なさなどから日本の援助はまだまだ足りないと思う。日本国内のことばかり考えて、援助はなくしても良いという人がいるが、それは間違っていると思う。援助して他の国と交流を深めることは日本の外交にも役立つことなのではないか。日本が困ったときに援助した国が助けてくれるかも知れない。お互いに助け合えたらいいと思います。」といったコメントがありました。日本の援助体制の不十分さ、国際約束と実際の援助政策との一貫性のなさ等について、多くのコメントが寄せられました。

 宇部市が行っている環境分野での中国への協力、山口大学の教員が専門家として国際協力に参加していること、山口県出身の同世代の青年が青年海外協力隊員として活躍していることなどを知り、自分たちの生活とは縁遠く、高度な技術や語学力が必要だと考えていた国際協力を身近なものに感じたようです。そして青年海外協力隊の名前を知っているにすぎなかったJICAにいての理解が深まり、関心も高まったようです。
 この授業では、授業を通して感じたこと、考えたことをレポートにして提出し、その内容を最後2回の授業で発表することを行っていますが、授業中には質問もしなかった学生達から、援助についての意見、日本の国際貢献のあり方、世界の貧困、エイズやフェア・トレードといった様々なテーマに関し、自分で調べたこと考えたことが発表されました。それぞれにユニークな内容で、それを聞いた学生達は、同じ授業を受けても人によって感じること考えることが、これほど多様なんだという驚きと自分とは違った新たな視点に新鮮さを感じた様です。


塩口氏(JBIC理事)
授業の様子

◇◆◇

JICA講師の授業についての学生のコメントを以下にご紹介します。

 「国際協力とは何か?」との問いかけがありました。お金に余裕があるからする、景気が悪いからしないというのはおかしいと思う。相手が今困っているから助けてあげようと言う気持ちが大切だと思います。見返りを期待するのでなく、他国のことを心配して行う援助こそが国際協力だと思います。(同様コメント多数)
 国際協力の前線で働く人の話を聞き大変役に立った。今夏から米国に留学するので、その経験を生かすためにも国際協力の道に進みたいと思った。狭き門とのことでしたが、頑張ってみようと思います。
 援助額などのデータだけでなく、体験を交えての話で有意義でした。アフリカと日本の生活や食事の違いに驚いた。国際協力に関心を持つ人は多いのに、その関係の仕事に就ける人が少ない、もっとポストを増やしても良いのではないかとの考えに、私も賛成です。
 JICAの果たす役割は大変大きいが、その知名度や活動への理解が低すぎる。これがODA批判の原因ではないか。JICAの活動に関する国内広報が重要ではないか?
 学校に行けること、水を普通に飲めること、誕生日をちゃんと迎えられることを、当たり前のことと思わないようにしたい。
 1日1ドルの生活を私自身もやってみたが、2日でドロップアウトしました。1$以下と言っても食費だけだったが、主食がモヤシでかなり辛かった。
 途上国の子供の笑顔は素晴らしいと思う。しかし、その笑顔の裏にある彼らの厳しい生活を思うと複雑な気持ちになる。将来の地球を担う子供達の夢や希望を摘んでいるのが現状だと思う。大人達が戦争や紛争や利害関係などで、子供達の将来を駄目にしてしまってはいけないと思う。
 シニアボランティアについては今まで知らなかった。55才以上の人が多く、そのような年配の人がボランティアをしていることをすごいと思った。シニア世代になったら是非ボランティアに参加してみたいと思った。
 技術協力と聞くと、人を派遣して技術を教えればよいと思っていたが、事前の本当に必要なものの調査や効果が現れたかのモニタリングまで、長期にわたるサポートが大切なのだと分かりました。平和・復興に関する研修も成果は出ていますか?そうであれば広島出身ですので非常にうれしいです。
 宇部市の戦後の取り組みが世界に評価されていることに驚き、宇部市出身としては誇りに思った。国際協力は海外での活動というイメージが強かったが、国内でも出来る活動があるなら、ぐっと身近に感じた。
 地域単位での協力関係は途上国支援の有効な手段だと思う。日本の各地域の特性を活かした支援も可能になる。援助を受ける側にとっても多様な要望を満たされるのではないか。同時に援助する側でも、自らの知識、経験、誇りを確認する機会になるのではないか。
 技術協力専門家と呼ばれている人たちが、どのような人でどのような活動を行っているかが理解できた。また、専門家がどのような目的で派遣され、現地の人に指導したり訓練したりして役立っている様子が良くわかった。
 青年海外協力隊に比べ専門家の知名度は低い。私も今日の授業で初めて知った。指導者の育成はとても大切で、お金の援助をしてもその国の人が動き始めないと国は変わらないと思う。専門家派遣を行うことで、技術面だけでなく現地の人々の意識も高めることが出来ると思う。
 協力隊に参加するため仕事を辞め、帰国後再就職先を探すというのは障害が多すぎる。20〜39才は働き盛りであり、仕事を辞めずに参加できるシステムを国や企業は考えて欲しいと感じた。
 DVDで「牛が道路を横断するのに15分待つ」という場面があった。この15分間に日本では1つのプロジェクトが決まり、米国では何千万という株取引が行われる。そもそも人間はどういった時間の使い方が適し、望んでいるのだろう。私も牛を15分待ってみたいと思った。
 日本で当たり前のこと(字が読めたり、少女のおしゃれなど)が現地の人の夢であり希望だというのが本当に寂しいことです。大学生活、サボったり寝坊して欠席したりするのは、途上国の人を侮辱しているように思った。豊かな生活に甘えて生きないようにしようと思う。


東亜経済研究所竣工記念式典の様子(05/14)

 去る5月14日、山口大学、鳳陽会、経済学部などの関係者多数出席の下、東亜経済研究所竣工記念式典が開催されました。  本研究所の建物建設は株式会社ヤマコー代表取締役山田宏様による多額のご寄付によって実現したものであり、式典の中で丸本山口大学学長より山田氏へ感謝状が手渡されました。
 東亜経済研究所は戦前より東アジア研究の中心として数多くの成果を上げ、また戦前の中国関連の貴重な資料を所蔵しています。建物の完成とともに、研究拠点としての新たな飛躍が期待されます。
 また竣工式典に続き、山口高等商業学校第4代鷲尾健治校長の台座除幕式が執り行われました。この台座はかって亀山の地に同校長の胸像を戴いて設置されていたものですが、第2次大戦中に胸像は供出され、台座は吉田キャンパスに移転後、鳳陽会顧問松永氏によって長く保存されていたものです。この度旧講堂の尖塔を模した照明器具ををのせ、新たに設置されました。
 除幕式終了後、岩手県立大学学長谷口誠氏により、「日本のアジア外交の再構築〜大国化する中国といかに付き合うか〜」と題した記念講演が行われ、多数の学生も参加しました。



中国・南開大学より訪問団が来学(05/17)


 山口大学経済学部東亜経済研究所の竣工祝賀式典が5月14日に行われて間もない5月17日、中国の名門大学の一つである南開大学からの訪問団を迎えました。南開大学総長補佐、泰達学院院長[冫先]国 明(Xian Guoming)教授を団長とする御一行が山口大学を初訪問し、学長特別補佐(国際・社会連携担当)古賀大三教授、経済学部長藤井大司郎教授、それに総合企画部(国際連携担当)の担当者、経済学部の教授や大学院生の熱烈な歓迎を受けました。
 南開大学総長補佐、泰達学院院長[冫先]国明(Xian Guoming)教授と古賀学長特別補佐及び藤井経済学部長は、友好的で、和やかな雰囲気の中で日中交流や、両大学の歴史、経済学、科学の研究、教育など広い分野にわたって意見交換しました。今後ぜひとも相互の理解、互恵のもと、両大学間に学術交流が広く行われるようにと双方は積極的にその意向を確認し合いました。
 その後、藤井経済学部長が経済学部、東亜経済研究所の歴史などについて、詳しく紹介し、東亜経済研究所を案内。南開大学の御一行は東亜経済研究所に歴史の貴重な蔵書や東アジア関連雑誌など研究資料が数多く保存されていることに感心するとともに、とても興味深く文献を見ておられました。

 中国・南開大学は天津市にあり、19世紀の末に創立された中国最初の名門私立大学であり、1949年に新中国が建立されたと同時に国立総合大学の名門校の一つとなった。また、中国では周恩来総理や現在の温家宝総理の出身校として、その名が通っています。


 南開大学の泰達学院が天津の経済開発の未来を象徴し、21世紀を迎えた2000年に南開大学の新しい総合学院として、設立されました。



成績優秀者に上田鳳陽賞を授与(04/30)


 2年生〜4年生より各6名,合計18名の成績優秀者への上田鳳陽賞授与と,学長表彰者1名への記念品授与が行われました。





国際協力専門誌に「今津ゼミ」の紹介記事(04/25)


 国際協力に関する最新の情報を伝える「国際開発ジャーナル」誌4月号に、丸本学長のインタビュー記事、経済学部紹介記事が掲載されています。この月刊誌は創刊以来40年の歴史を持ち外務省、JICA、JBIC、ODA事業に参加するコンサルタント等民間企業、国際関係研究者等、国際協力に関係する人たちに幅広く読まれています。今回の記事掲載によって山口大学の国際協力関連の活動を、多くの関係者に知ってもらうことが出来たのではないでしょうか。
「国際開発ジャーナル4月号」より[PDF]
 このように国際関係の情報を掲載する雑誌類は、今春完成した「東亜経済研究所」1階の「国際協力プラザコーナー」で閲覧できます。このコーナーには外務省作成の国際協力関係資料はじめ、国際協力機構(JICA)、世界銀行等の発行する資料等も収蔵、展示する計画です。これほどまとまって国際協力関係情報を利用できる施設は、全国の大学でもそれほど多くないと思います。インターネット接続のパソコン、映像資料をみるための設備も備えています。一度のぞいてみてください。





世界銀行テレビ会議イベントに参加(04/17)
〜山口大学、山口県立大学から学生20名が参加〜


 4月17日午後5時から開催された、世銀東京事務所とレッド・シューズ・ファンデーションが共催する「芸術の力〜エイズ・アウェアネスということ」に、山口大学も参加しました。この催しはテレビ会議システムを利用し、世銀東京事務所からの講演を大阪大学、神戸大学、岡山大学、立命館アジア太平洋大学に同時中継し、その後、参加者間で議論をしようとするものです。今回は国内の大学のみならず香港、ニジェール、ブルキナ・ファソ、東チモールの世銀事務所やJICA事務所も参加しました。

 石弘之元ザンビア大使の「アフリカのエイズの子供達」、澤田滋正日本大学教授の「ウイルス感染症を克服できるか?」と題する講演のあと、アメリカで活躍するジャズ演奏家でありエイズに関する啓発活動を続ける中村照夫氏と世銀東京事務所大森功一広報担当官の「なぜエイズ・アウェアネスか」と題する対談が行われました。
 山口大学からは経済学部の学生10名に教育学部石井由理先生、経済学部今津武が参加しました。また、山口県立大学からも浅羽祐樹先生と学生10名に参加いただきました。
 今回のイベントは英語で行われたため、学生の英語力には課題が残りましたが、スライド等があれば英語力とは関係なく学生に強いインパクトを与えられる内容でした。ただ、途中から東京からの映像が乱れて、後半はほとんど映像が見えなかったのは大変残念でした。それでも他会場の参加者が英語で質問しコメントを述べる姿に、今後、英語力向上に努力したいと話す学生も出てきましたので、大変有意義な機会であった思われます。
 これからも世銀東京事務所の支援を得て、こうした機会を増やしてゆく計画ですので、より多くの学生が参加できるようになればと期待しています。
 イベント終了後には、参加した山口県立大学と山口大学の学生との交流の機会を持つことができ、今年2月に発足した「YICA(山大国際協力研究会)」を核として、両大学の学生が連携して国際協力に対する理解向上の機会を持つことで、話が進み始めました。
当日配布されたプログラム[PDF]

経済学部教授 今津 武


日野原重明先生を迎えて(03/30)



 2008年3月30日14時から山口市民会館で、聖路加国際病院理事長である日野原重明先生をお迎えして、山口大学経済学部教育講演会が開催されました。
小雨にもかかわらず約1450名の観衆で 大ホールは溢れかえりました。
演題は「健やかに生きられる新しい発想 96年の生涯から学んだこと」です。

 御講演では、生まれ故郷山口市湯田の思い出や、俯せ寝、老人のための歩き方、年を取ったら1日上限1300キロカロリー等の持論を展開され、75歳以上の「新老人」が社会で自立して、健やかに生きられることを身振り、手振りを加えて熱く語られました。

 96歳のご高齢にもかかわらず、前々日は博多、前日は埼玉、当日を山口、下松、翌日も下関で講演をされ、山口での講演前日も深夜2時まで仕事をされるなど、過密スケジュールをこなされ、御講演の内容通りに、健やかに、かつ、精力的に仕事をされていることを実証され、一同脱帽いたしました。

 経済学部が大学院に来年度新設を予定している「医療・福祉経営コース」には協力を惜しまない、客員教授として迎えられたら喜んで行くとも述べられ、心強い限りでした。


平成19年度経済学部学部長表彰式と卒業記念パーティー(3/25)


学長表彰者4名及び学部長表彰者5名が表彰されました。



学部長表彰に続き卒業記念パーティが催されました。





外務省アジア大洋州局小原参事官来学(2/21)


2月21日午後、外務省アジア大洋州局小原雅博参事官が来学されました。参事官は山口県ひとづくり財団の県および市町村職員を対象とする「マネジメント研修」の講師として来県され、この機会に経済学部教員有志との意見交換を計画することが出来ました。

 意見交換会には、藤井学部長以下教員10名が参加しました。小原参事官はご著書である「国益と外交 世界システムと日本の戦略」(日本経済新聞出版社)の内容を引いて、現在の日本にとって今必要なことは「開く」と「創る」であるとされ、
外交に必要な国益は「パワー/利益」のみで考えるのでなく、そこには「道義」の視点が必要になるとの持論「理想主義的現実主義」につき語られました。また、実際に外交の前線に身を置く立場から、「能動的国際協調」、「国民感情の融和を促すソフトパワー」といった、新たな視点についての考えを極めて具体的に説明されました。

 教員からは、「アジアをどのように概念するのか?」「アジアにおける地域連携・協力の方向は?」「観光振興のために外交が果たす役割は?」といった質問と意見が出されました。

 1時間少しの短い時間のため十分な議論が出来なかったのは残念でしたが、経済学部教員の中心的な研究対象地域であるアジアにおいて、その外交の第1線で政策立案と実際の外交交渉に当たられる参事官と、直接意見交換できたことは大変意義深い機会であったと思われます。

 小原参事官には他に「東アジア共同体 強大化する中国と日本の戦略」という非常に興味あるご著書もあります。関心のある方は是非ご一読下さい。

意見交換会参加者コメント:国際経済学科・尹教授
 東アジアの地域統合を研究テーマにしていることから、外務省をはじめ関係省庁で公表されているペーパーには目を通しておりましたが、政策を実際に策定されておられる方の肉声に接することで、活字からは読み取れない政策のトーンと東アジア共同体形成に向けたパッションを知ることができました。小原雅博参事官には、たいへん貴重な機会を与えていただいたと心より感謝いたしております。
 個人的には、中国とのパワー・バランスから東アジア共同体にインドを含めることの是非、そして機能的統合の制度化に向かう理由など、確認しておきたかった点についての御見解をご披露いただいたことも、きわめて有意義なものでありました。EPAを通じた制度化の内容や日本のビジョンに対する東アジア諸国の評価など、研究上の関心から他にもお聞きしたい点は多々ありましたが、時間の制約から致し方ないものと思っております。また、小原参事官が新著『国益と外交』において、偏狭なナショナリズムに堕することなく「国益」を再定義し、日本の針路を模索されておられる姿勢に強く感銘を受けました。学生諸氏にも是非、薦めたい一冊です。


バングラディシュ財務省次官補が来訪(11/13)
バングラディシュより財務省経済関係局次官補 モハンマド・メズバウッディン氏が来訪


モハンマド・メズバウッディン氏

学部長と懇談

留学生の授業を見学





東亜経済学会招聘講演会が開催されました(11/02)
講師:台湾国立政治大学財政系専任教授 黄智聡 氏
演題:「台湾における各都市、県の所得分布から見た低収入家庭への生活補助の効果」


多数のご来場ありがとうございました。



平成19年度秋期経済学研究科入学式(10/01)
平成19年度秋期経済学研究科入学式が執り行われ、バングラデシュから3名が経済学研究科へ入学されました。
平成19年度秋期経済学研究科入学式の様子



第2回JICA協力授業も成功裏に終了(08/08)
〜宇部市の国際協力や山口大学教員の専門家経験に強い関心〜


 JICA中国国際センター(JICA中国)と山口大学経済学部、教育学部との包括連携協力覚書に基づき、昨年から開始された経済学部のJICA協力授業「国際協力論」は、今年も第2回を開講(担当教員:今津、4月〜7月)し、好評のうちに終了しました。本授業は (1)世界の貧困をはじめとする多くの課題について、その現状を理解し、 (2)そうした課題に対する日本をはじめとする先進国の取り組みを議論し、(3)そうしたことが私たちの生活にどのような関係を持ち、それに対して私たちに出来ることは何かを学習することを目標としています。15回の授業のうち5回をJICA中国からの派遣講師に担当していただいていますが、その授業内容は下表の通りでした。
講 義 内 容
担 当
国際協力機構(JICA)の歴史と役割 岩崎 薫氏(JICA中国)
技術協力の内容と課題 宿野部 雅美氏(JICA中国)
JICA国内事業とパートナー・シップ 辻野 博司氏(JICA中国)
国際協力の現場から 深田 三夫氏(山口大学農学部)
青年海外協力隊経験者からの活動報告 水野 雅子氏(インドネシア協力隊員)

 テレビ、新聞等のメディアを通じて、世界の情報があふれているように感じられる現代ですが、開発途上国の貧困を含む悲惨な状況は、ほとんど実感として理解されていなかったようです。また、国際協力という言葉についても、聞いたことがあっても、その内容についてはほとんど知られていないのが現実のようでした。授業が進む中で学生達は、自分たちの住む先進国と世界人口の80%が住む開発途上国の、あまりにも大きな格差、違いに驚くとともに、日本に生まれた幸運を感じたようです。
 辻野講師が宇部市の環境分野の中国への協力を紹介したことで、日頃自分たちの生活と遠いところにあると感じていた国際協力、高度な技術や語学力を持つ人たちだけが参加できると感じていた国際協力を身近なものに感じたようです。特に、国内でも国際協力が出来るのなら、自分たちも何か出来そうだと感じた学生も少なくないようです。また、深田講師の授業を聞き、自分たちの学ぶ山口大学の教員が、JICAの技術協力に参加していることを知り、そのことを誇らしく感じてくれた学生も少なくありませんでした。青年海外協力経験者の水野さんの報告では、日本と外国との文化の違いに驚き、そうした環境で活動することの難しさを感じる一方で、自分たちと同世代の青年が活躍しているのなら、自分もスポーツで国際協力をしたい、美容の技術でも青年海外協力隊に参加できるのかといった質問が出てきました。
 外国にあこがれてはいても、そこで何かをすることは自分たちには縁のないことと感じていた学生が、テレビ等で見ている開発途上国の現状は自分たちとは別の世界と感じていた学生が、この授業を通して海外にそして開発途上国の現状に少し近づけたようです。

JICA協力授業の様子


◇◆◇

JICA講師の授業についての学生のコメントを以下にご紹介します。

 各国の素晴らしい技術をただ教えるのでなく、伝える国にあった形で技術を教えることの大切さを知った。海外へ派遣される人は皆若い人とのイメージを持っていたが、シニアの人たちもいて年齢に関しても幅広い活動が行われているのだと知った。テロなど困難なこともあるが世界の人々のためになることだし、やりがいのあることだと感じた。
 技術協力プロジェクトが途上国のオーナーシップ(自立精神)を尊重し、主体的参加を信念とするという点が印象に残った。少数の政府上層部に対して行うのでなく、庶民・地域住民を中心に技術協力している点は素晴らしいと思う。また、日本の技術を押し付けるのでなく現地のノウハウに融合させる方法は無駄が無く、本当に相手のことを考えて有効なものだと思う。
 「自分のためだけに」といった現在の風潮で、昔のような近所つきあいもなくさみしい世の中になってきている。そんな中で青年やシニアのボランティアの話を聞くと、安心する。自分はどんな「おじさん」になるのだろう。
 技術支援はもっと難しいことを教えたり、支援していると思っていた。シニア海外ボランティアについても今日初めて知った。新しい発見がたくさんあった。
 「国際協力は上下の関係ではなく、双方のコミュニケーションである。」と聞いてなるほどと思った。相手のことをよく知りお互いの親交を深めて理解し合うことが、国際協力の第1歩だと思った。成功事例より失敗事例から学ぶことの方が多い、というのも勉強になった。実際に行動してみて何がいけなかったかを始めて気付くことは多いと思う。
 宇部市の事例は「国内事業」が国際協力に活かせたよい例だと思う。宇部市の「自分たちの技術、知識を活かしたい」という気持ちと、中国側の「学びたい、知りたい」という要求が合致した有効なものだと感じた。一方通行でなく、”互いに学べることがある”という言葉が印象的だった。
 宇部の経験が世界に役立っていることで、遠く感じる国際協力が意外と身近に感じられ、また山口県に住んでいることに喜びを感じた。
 宇部市の事例から身近にある存在が国際協力を行っているという事実を実感することができた。愛媛県出身なので、自宅に戻ったとき愛媛県の行っている国際協力について調べてみたい。
 「技術協力のあり方」の話が印象的だった。専門家としての種々の経験を積まれた結果の言葉で重みがあった。将来国際協力の分野の仕事に就きたいと思うが、一方的に与えるような技術協力はしたくないです。
 大学の教官が技術協力に参加すると言うことは知らなかった。長年培ってこられた知識を実際専門家として役立てた経験は貴重だと思う。また、山口大学の様々な学部から専門家として参加されているのは素晴らしいと思った(同様意見多数)。
 自分がちっぽけだと思った。世界のことを学んでいるつもりでも知らないことが多い。自分は不自由のない日々だが、世界には最低限の生活で日々生きるのに必死な人たちがいることを本当に考えなければいけないと思った。
 授業を通し、現地で協力に従事する人の苦労とか希望が分かり、その人の人間味も感じられた。そうした水野さんの話を聞くと遠いものと感じていた協力隊が身近に感じられる気がした。しかもそうした国際協力をやっているのは特別な人、聖人君主だけでなく、未熟であっても現地で成長している人もいるのだと感じた。
 歳が近いこともあり今日の授業は感慨深かった。協力隊は「育てる」こと、「育てられる」こと、人と人との関わりだと思った。
 文化の違いを実感できた。挨拶もトイレも、日本と全然異なっていて驚いた。教育を受けることが当たり前で、私たちにはそれが義務になっているなと感じるが、「当たり前」であることがとても貴重で、感謝すべきであることを忘れないでいたい。



世界銀行東京事務所との連携開始(08/07)
〜TV会議システムを通した、多様な連携が可能になりました〜


 経済学部には今春、テレビ会議システムが導入され、これを活用した多様な研究・教育活動の展開が期待されています。その一環として、世界銀行東京事務所と連携した新しい試みが始まりました。

 まず6月26日には“International Dialogue: Youth Contributions to Sustainable Development-consultations towards the G8 in Japan, 2008”(テレビ会議システムを通しての、若者の国際討議)に参加しました。この国際討議にはベトナム・ハノイ、オーストラリア・キャンベラ、日本からは東京、北海道、大阪、そして私たちが山口から参加しました。山口大学については急な参加だったため十分な準備が出来ませんでしたが、松井先生、土生先生、兵藤先生、並びに先生方の指導を受けている大学院生、そして今津ゼミの学生10数人が参加しました。この討議は今後も何回か開催される予定ですので、次回は十分に準備し山口大学学生からも意見発表が出来ればと考えています。この催しはホーチミン市開発ラーニングセンター開設記念として実施されましたが、その様子についてはこちら(世界銀行東京事務所HP)に詳しく紹介されています。

Youth Contributions to Sustainable Development-consultations towards the G8 in Japan, 2008の様子

◇◆◇

 7月27日には世界銀行東京事務所から、今津ゼミの学生に対してテレビ会議システムを通した授業が行われました。今津ゼミでは昨年から世界銀行が出版した報告書「貧しい人々の声 私たちの声が聞こえますか?」を教材に使っています。このことは世界銀行東京事務所のホームページにも紹介されていますが、これが契機となって、今回、世界銀行東京事務所の大森功一広報担当官に講義をお願いすることとなりました。この講義では、世界銀行の紹介や貧困等開発途上国の課題への取り組みがとりあげられ、また、教材「貧しい人々の声」がどのような経緯でまとめられ、それが日本の大学生ボランティアにより日本語に翻訳されるに至ったかについての話を伺いました。最後には、ゼミ生から報告書を読んで印象に残った点、それに対する各自の感想を発表しました。画像、音声ともに双方向の授業に支障なく、今後各方面での積極的な活用が期待できるものでした。この授業の様子もこちら(世銀東京事務所HP)に紹介されています。

世界銀行東京事務所 大森功一広報担当官による遠隔講義の様子

◇◆◇

 世界銀行には、東京で開催される各種セミナー、世界銀行スタッフによる講演に、テレビ会議システムを通して山口大学も参加することを許可されています。秋以降こうしたイベントが多くなると思いますが、当面、国際経済学科国際協力講座の今津が担当してみなさまにご案内いたしますので、是非、関心のある教員、学生の方々の積極的な参加をお願いします。




日商1級に職業会計人コースから12名が合格(07/31)
6月に開催された日商1級に職業会計人コースから12名が合格しました(合格率42.8%).

中央の額は「会計の父 ルカ・パチョーリ」



短答式試験に職業会計人コースから3名が合格(06/28)
平成19年度公認会計士試験短答式試験に職業会計人コースから3名が合格しました.

額は「会計の父 ルカ・パチョーリ」



平成19年度学術講演会が開催されました(05/23)
講師に日本銀行政策委員会審議委員 須田 美矢子 氏をお迎えし、「日本経済と金融政策」について講演していただきました。

多数のご来場ありがとうございました。


上田鳳陽賞の授与式がありました(04/27)
「上田鳳陽賞」とは勉学への積極的な取り組みを奨励する目的として、その成果が特段に優れている学生を学部長が表彰するものです。

今年は18名が受賞しました。






今津ゼミの学習報告が世界銀行東京事務所のホームページに掲載
〜途上国の貧困の現状を読む 〜山口大学・今津ゼミの取り組み〜


 今津ゼミの学習報告が世界銀行東京事務所のホームページに掲載されました。

 今津ゼミ(演習I)では、昨年4月から今年2月まで、世界銀行が作成した「貧しい人々の声が聞こえますか?」を教材に、途上国の問題や貧困について学んできました(29回の授業)。
 最終授業で提出させたレポートの中から、同書を読んでの学生の感想をまとめ、教材の無償提供に協力いただいた世界銀行東京事務所に報告したところ、今般同報告が世界銀行東京事務所のホームページに掲載されました。
 ゼミでの学習内容はまだまだ初歩的なレベルですが、学生は途上国の問題や貧困への理解を深めつつある有様がレポートからうかがえました。来年度(演習II)は、国連の「MDGs報告書2006」を併用し、現在の途上国の課題をもう少し具体的な数字として把握しつつ、そうしたマクロな理解では見落とされるミクロレベルでの貧困者の姿を、引き続き「貧しい人々の声が聞こえますか?」の中から読み取り、両者のギャップを議論のテーマにしてゆく計画です。

山口大学経済学部教授 今津 武

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好評のうちにJICA協力授業終わる
〜青年海外協力隊経験が強いインパクト〜


 JICA中国国際センター(JICA中国)と山口大学経済学部、教育学部は本年3月に包括連携協力覚書に署名しました。同覚書に基づく協力事業第1弾としてとして、山口大学経済学部でJICA協力授業「国際協力論」を開講(担当教員:今津、4月〜7月)しました。本授業は (1)世界の「貧困問題」について、その現状を理解する、(2)世界の貧困の原因を議論し、そのことが私たち日本をはじめとする先進国に及ぼす影響を学習することを目標とし、15回の授業のうち5回をJICA中国からの派遣講師に担当していただき、その授業内容は下表の通りでした。
講 義 内 容
担 当
国際協力機構(JICA)の歩みと役割 宿野部 雅美氏(JICA中国)
技術協力の内容と課題
宇佐見 晃一氏
(バングラデシュ派遣専門家,山口大学農学部教授)
JICA国内事業とパートナー・シップ
(自治体,NGO,大学の役割)
辻野 博司氏(JICA中国)
国際協力の現場から 岩崎 薫氏(JICA中国)
青年海外協力隊経験者からの活動報告 水野 雅子氏(インドネシア協力隊員)

 学生達の反応は、「JICAについて詳しく知ることが出来よかった。先進国に住む1人として、途上国支援などにいろいろ協力したいと思った。」、「JICAの歩み、事業の内容がよく理解でき、素晴らしい仕事と思いました。山口大学の授業で、現場の仕事(JICA)の内容を話されたことは大変良い刺激になったと思います。」、「国際協力の現場の苦労がよく解りました。理想を口にするのは簡単だけれど、それを実行する難しさが解りました。」、「私たちがどれだけ豊かな場所で暮らしモノを贅沢に使用しているのかと思った。少しでもモノを大切に使用するようにし、途上国の
人々のためにボランティアをしたい。」など、興味を持って受講した様子が伺えると共に、途上国の現実への理解を深め豊かさに生きる自らとを対比し、何らかの形で途上国のために協力したいとの意識を芽生えさせた様です。

 特に、青年海外協力経験者の水野さん(写真)の報告は、インドネシアの挨拶の仕方を学生相手に実演するなどの工夫がされており、「説明の仕方も現地で出会った友達を通して身近なところから入り、深いところまで活動内容を話して下さったので、とてもすっと自分の中で理解することが出来ました。」、「今日のこの講義が今までで一番真剣に聞いた。今日の講義は100%私のプラスになった。」、「実体験を聞くことはなかなか出来ないので、すごくいい機会を得ることが出来てよかったです。」など、学生達にとり関心の高い授業であった様子がうかがえました。

 JICA協力授業は来年度も継続する方向で、現在本年度の評価と来年度の計画につき担当教員がJICA中国との間で協議しています。なお、本授業は「開放授業」として学外にも開放され7名の社会人の方が受講され、うち5名は所定の条件を満たし修了証を手にされました。
 また、本授業では外務省の「出前講座」事業として、川村真紀さんを派遣いただき「日本外交とODA」の講義も実施しました。その様子が外務省ホームページに掲載されています。

山口大学経済学部教授 今津 武
開放授業についてのお問い合せは山口大学エクステンションセンターまで



職業会計人コース合格者続々!
〜平成18年度〜

1月10日(水)、藤井経済学部長、吉水教授、山下助教授が各種試験に合格した学生とともに平成18年度の結果報告をするため、丸本学長・瀧口副学長(前経済学部長)を訪問しました。 職業会計人コースは、経済学部経営学科の中に設置されて3年目を迎え職業会計人コース第一期生は3年生となり,本年度初めての受験に挑戦しました。 日商簿記1級では11人が合格、公認会計士試験では、短答式試験に3人が合格、内2人は論文式試験に科目合格し、税理士試験では、10人が簿記・財務諸表\論・消費税の3科目に挑戦し、3人が2科目、2人が1科目に合格しました。 職業会計人コースの会計専攻、税務専攻の学生は、ともに8月に行われる本試験に挑戦し、来年度大学在学中での最終試験合格を目指します。
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日商一級

職業会計人コースから
8名合格!

7月31日に6月に実施された日商一級の合格発表が行われ、 職業会計人コースからは16名が受験し8名が合格しました。
今回の全国平均の合格率は13.9%です。
昨年の11月検定での合格者と合わせると合格者は10名となり、 会計専攻の学生(3年生)の約半数が一級に合格したことになります。
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公認会計士短答式試験

職業会計人コースから
3名合格!